
ヴィクトリアン(Victorian)ジュエリーは、
1837年から1901年までのヴィクトリア女王の在位期間に作られたジュエリーを指します。
ヴィクトリア時代は産業革命・植民地拡大・市民社会の発展など、
さまざまな変化が起きた激動の時代でその流れはファッションにも大きく影響を与えています。
この時代は女王の人生と時代背景に沿って大きく3つの時期に分けられ、
それぞれ異なるデザインや意味が込められています。
(1)初期ヴィクトリアン期(ロマンティック期)1837〜1860年代
この時代は、若きヴィクトリア女王が結婚し、愛やロマンスがテーマになっていました。
ハート、鳥、蛇、花などの愛情や自然を象徴するモチーフが多いのが特徴です、
ゴールドが主な素材となっており、可愛らしくエレガントなジュエリーが多く流通しました。
(2)中期ヴィクトリアン期(グランド期/喪の時代)1860〜1880年代
1861年にアルバート公が死去し、女王が喪に服したことで、「モーニングジュエリー(喪のジュエリー)」が流行します。
この時代は十字架、涙の形、天使、棺のシンボルなど、宗教的なモチーフが多いのが特徴です。
ジェット、オニキスなど黒い素材が使用され、より重厚で落ち着いたデザインに変化しました。
(3)後期ヴィクトリアン期(アエステティック期)1880〜1901年
産業革命の影響と、女王の高齢化により、より軽やかで芸術的な表現が現れます。
日本の美術や東洋の影響を受けるようになり、竹や扇のモチーフが見られるようになったり、
ルビー、エメラルドなどのカラーストーンが使用されるようになり、
明るい印象のジュエリーが増えるようになりました。
ヴィクトリア時代のジュエリーは、70年間という長い間にさまざまなデザインが生まれましたが
「身に着ける美術品」であると同時に、身につけた人の「心や背景を映す鏡」でもあったんですね。
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